2026.01.15
アルミ板金加工では、「曲げ」と「溶接」の良し悪しが製品品質を大きく左右します。
わずかな条件の違いで、歪み・割れ・寸法不良・強度不足といったトラブルが発生しやすく、やり直しやコスト増につながることも少なくありません。
この記事では、アルミ板金加工で失敗しないために押さえておきたい
曲げ加工と溶接加工の重要ポイントを、現場目線で解説します。
アルミ板金「曲げ加工」の失敗しないポイント
① 材質と板厚に合わせた曲げ条件の設定
アルミは鉄に比べて柔らかい一方、割れやすい特性があります。
材質ごとに適正な曲げ条件を設定しないと、曲げ部にクラックが発生します。
板厚に対して適切な曲げRを確保する
材質ごとの曲げ限界を事前に把握する
これがアルミ板金加工の基本です。
② 曲げ順序を考慮した工程設計
アルミ板金では、曲げ順序を間違えると精度が出ません。
後工程で干渉しないか
曲げによる反りやねじれが出ないか
溶接後の歪みを見越した曲げか
こうした点を事前に検討することで、手直しを防ぐことができます。
アルミ板金「溶接加工」の失敗しないポイント
① 溶接前の下処理が品質を決める
アルミ溶接では、溶接前の下処理が最重要と言っても過言ではありません。
油分・汚れの除去
酸化皮膜の処理
開先形状の適正化
下処理が不十分だと、ブローホールや強度不足の原因になります。
② 熱入力を抑えた歪み対策
アルミは熱伝導率が高く、歪みが出やすい材料です。
溶接順序の工夫
点付け位置の最適化
治具を使った固定
これらを組み合わせることで、溶接後の歪みを最小限に抑えることができます。
③ 板厚・用途に応じた溶接方法の選定
アルミ板金では、主にTIG溶接やMIG溶接が使われますが、
板厚・形状・用途によって最適な方法は異なります。
用途に合わない溶接方法を選ぶと、品質トラブルにつながります。
曲げと溶接は「セット」で考えることが重要
アルミ板金加工では、
曲げだけ良くても、溶接だけ良くても不十分です。
曲げ精度が悪い → 溶接時に歪みが増える
溶接条件が悪い → 曲げ寸法が狂う
だからこそ、工程全体を見据えた現場対応が重要になります。
まとめ|失敗しないアルミ板金加工のために
アルミ板金の品質を安定させるためには、
材質特性を理解した曲げ条件
工程を考慮した曲げ順序
下処理を徹底した溶接
歪みを抑える溶接ノウハウ
これらを確実に積み重ねることが欠かせません。
当社では、試作・一点物から量産まで、
アルミ板金加工の特性を熟知した職人が、品質を第一に製作しています。
アルミ板金加工でお困りの際は、お気軽にご相談ください。