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2026.07.03

  • コラム

なぜアルミは錆びにくいのか?アルミニウムの耐食性をわかりやすく解説

「アルミは錆びにくい」とよく言われますが、なぜ鉄とは違って長期間きれいな状態を保てるのでしょうか。その理由は、アルミニウムが持つ「酸化皮膜」という性質にあります。
鉄は空気中の酸素や水分と反応すると赤錆が発生します。この赤錆は内部へと進行し、放置すると強度の低下や腐食の原因になります。一方、アルミニウムも空気に触れると酸化しますが、表面に非常に薄く緻密な酸化皮膜(酸化アルミニウム)が瞬時に形成されます。この皮膜が内部の金属を保護するため、それ以上腐食が進みにくくなります。この現象は「不動態化」と呼ばれ、アルミニウムの優れた耐食性の理由として知られています。
このような特性から、アルミニウムは屋外設備や産業機械、建築部材、電力設備など、長期間使用される製品にも多く採用されています。軽量でありながら耐食性にも優れているため、メンテナンス負担の軽減にもつながります。
ただし、「アルミは絶対に錆びない」というわけではありません。酸性やアルカリ性の強い薬品に長時間さらされた場合や、塩分濃度が高い環境では腐食が発生することがあります。また、異なる種類の金属と接触した状態で水分が存在すると、「異種金属接触腐食(ガルバニック腐食)」が起こることがあります。例えば、アルミニウムと銅やステンレスを適切な絶縁処理をせずに接触させると、アルミニウム側が腐食しやすくなる場合があります。
このため、アルミ製品を長く使用するには、使用環境に応じた材料選定や設計が重要です。必要に応じてアルマイト処理などの表面処理を施すことで、耐食性をさらに向上させることも可能です。
アルミニウムは「軽い」「加工しやすい」だけではなく、「錆びにくい」という大きなメリットを持つ材料です。しかし、その性能を十分に発揮するためには、材料の特性を理解した加工や溶接、設計が欠かせません。