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2025.11.14

  • コラム

アルミ溶接が難しい理由とは?初心者がつまずくポイントを解説

アルミ溶接は、鉄やステンレスと比べて難易度が高いと言われます。実際に現場でも、経験年数が長くても苦労する場面があるほど、繊細な金属です。今回は、なぜアルミ溶接が難しいのか、その理由と初心者がつまずきやすいポイントを解説します。

まず大きな特徴として、アルミは熱伝導率が非常に高い金属です。溶接の熱が広範囲に素早く伝わるため、溶けすぎたり、逆に溶けにくかったりと条件の振れ幅が大きくなります。母材に熱が逃げやすいため、鉄と同じ感覚で溶接するとビードが安定せず、欠陥の原因になることが多いです。

次に、アルミ特有の酸化皮膜の存在です。アルミの表面には常に酸化皮膜が形成されており、これを適切に除去しながら溶接しないと、溶け込み不足やブローホールにつながります。
また、アルミは柔らかい金属のため、溶接中の熱によって歪みが発生しやすいのも大きな課題です。薄板や大型製品では、ほんの少しの熱量でも反ってしまい、仕上がり精度に影響します。歪みを抑えるためには、溶接順序の工夫、治具の使い方、点付けの位置など、豊富な経験が必要になります。

さらに、アルミ溶接はビードの見た目にも技術が表れます。溶接条件が少しでも合っていないと、ビード幅が乱れたり、色味が白っぽくなるなど、仕上がりで差が出ます。鉄に比べてごまかしが効かないため、安定したクオリティを出すには繊細な調整が欠かせません。

このように、アルミ溶接は素材特性が難しく、初心者がつまずくポイントが多い金属です。しかし、素材を理解し、適切な手順を踏めば、高品質で軽量・耐食性に優れた製品に仕上げることができます。大常アルミ工業では、資格保有のプロ職人が製造を担当し、精度の高いアルミ溶接を提供しています。アルミ加工でお困りの際はぜひご相談ください。